押印という“人間らしい作業”

押印イメージ

日本など、アジアを中心としたハンコの文化圏において、個人でも会社でも、印鑑はとても重要かつ生活や業務に密着したものです。
個人に実印や認印があるように、会社で使用する実印や認印もあります。

その中でも「社印」は、通常最も使用する頻度が高い認印としての役割を果たす印鑑です。
取引先に出す請求書や領収書、その他会社としての文書に押印されます。文字通り“会社の意志の印”であると言えます。

この社印、そもそもどこかに登録して初めて効力が生じるものでもなく、また、社印が押されていなかったからといってその領収書や文書が無効になるという訳でもありません。
例えば、パソコンで請求書をプリントアウトする場合にも、朱色の字で印影を印刷すれば、見た目も、実際の効力上も何ら問題は無いのです。

私たちが毎日見ているテレビも全てデジタル化され、今後公的文書の分野において、また、社外のやり取りにおいても、ますますデジタル化、ネット化が進んで行くことでしょう。
電子印鑑も使われ始めました。

人間の手で印鑑を押すというアナログ的な作業は、今後どうしても縮小せざるを得ないと容易に推測できます。
以上を考えれば、社印そのものの存在意義も薄れてしまうように思われますが、一方で、全てデジタル化することへの不安も時々論じられるように、紙への人間の意思表示としての押印という“人間らしい作業”も、やはり私は残したいと思います。
ちょっと傾いた印影も、それはそれで味があるではありませんか?

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